2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧
血統 ぺディグリー 門井慶喜 文藝春秋 2010年 1650円 『おさがしの本は』で知った門井さんの新刊です。幸運にも新着図書の棚で発見! 高名な日本画家を祖父と父に持つ三代目の時島一雅は、血統へのプレッシャーからか日本画を捨て、今はペット肖像画を生業と…
RETROの庭・・・園芸日記のインデックスを作りました。 ❀❀❀❀❀❀ RETROの庭 ❀❀❀❀❀❀ スローもロハスも縁遠く、雑草との戦いをさっさと諦めてプランター園芸をしている初心者です。たいした手間をかけなくても、季節が来れば咲く花の記録として不定期掲載。 ❀201…
夢の守り人 上橋菜穂子 偕成社軽装版ポッシュ 2007年 900円 人の夢を糧とする異界の“花”に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花”の魔力に打ち克てるのか? 開花の時を迎えた“花”は、その力を増していく…
おそろし 宮部みゆき 三島屋変調百物語事始 角川書店 2008年 1700円 第一話から第四話までが、最後話第五話の前置きのようです。そう考えないと、実に落ち着きが悪い。異世界の扉(=心の扉)の錠前を開けるのには、相当な力が要るんです。どれも結末のつけ…
フグはフグ毒をつくらない 野口玉雄 成山堂書店 ベルソーブックス 2010年 1800円 今年の夏は暑かった、いやまだまだ暑いですが・・。温暖化なのか、海水温の上昇とともに、南の海に生息していた有毒ヒョウモンダコが北上しているというニュースを目にしまし…
闇の守り人 上橋菜穂子 偕成社軽装版ポッシュ 2006年 900円 『精霊の守り人』シリーズニ作目。 チャグムたちと別れて、養父ジグロの汚名をすすぐため、生国カンバルに向かったバルサ。でもそこで明らかになった事実は、バルサをさらなる闘いへと導きます。今…
ひとりの午後に 上野千鶴子 NHK出版 2010年 1300円 『スカートの下の劇場』を読んで恐れをなし、ジェンダー論にはついていけず、シングルアゲインになって『おひとりさまの老後』を本屋で立ち読みしただけ。思い込んでいたイメージとは全く違う題名『ひとり…
神父と頭蓋骨 アミール・D・アクゼル 北京原人を発見した「異端者」と進化論の発展 林大訳 早川書房 2010年 2200円 敬虔なイエズス会の司祭であったピエール・テイヤール・ド・シャルダン(1881-1955)は、地質学・古生物学を研究する科学者でもありました。…
生物の驚異的な形 エルンスト・ヘッケル 小畠郁生監修, 戸田裕之訳 河出書房新社 2009年 2800円 「ヘッケルの系統樹」と「個体発生は系統発生を繰り返す」という言葉で有名なエルンスト・ヘッケルは、科学者であると同時に芸術家でもありました。その代表的…
新・御宿かわせみ 平岩弓枝 文春文庫 2010年 600円 やっと、文庫版が出ました。御宿かわせみから通算35巻目になります。 舞台は明治六年、江戸を舞台にした最後の「かわせみ」から、もう何年も時が過ぎたようです。英国に留学したという神林麻太郎が帰国した…
薔薇の家、晩夏の夢 倉阪鬼一郎 創元クライム・クラブ 2010年 1900円 『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』で衝撃的な出会いをしてしまった倉阪さんの最新作を見つけました。耽美!? 最初のエピグラフは、ウイリアム・ブレイク。「薔薇と暗号に満ちた幻想的ミス…
精霊の守り人 上橋菜穂子 偕成社軽装版ポッシュ 2006年 900円 こういう長いシリーズ物は、何かきっかけがないと、読み始めるのが難しいですね。少し前にアニメ化されたものを数話見たのですが、それ以上見る気にも読む気にもなれませんでした。ところが『精…
観光 ラッタウット・ラープチャルーンサップ 古屋美登里訳 ハヤカワepiブック・プラネット 2007年 1800円 たった今、世界から鮮やかに切り取られた、したたるようなみずみずしさを持つ作品ばかり、っていうのはちょっと言い過ぎかしらん。でも、アメリカ生ま…
ランポール弁護に立つ ジョン・モーティマー 千葉康樹訳 河出書房新社 (KAWADE MYSTERY) 2008年 2400円 リーガル・サスペンスといえば、古いところでガードナーのペリー・メイスン、最近のではスコット・トゥローやジョン・グリシャムなど、思い浮かべるのは…