壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

夢の守り人 上橋菜穂子

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夢の守り人 上橋菜穂子
偕成社軽装版ポッシュ 2007年 900円

人の夢を糧とする異界の“花”に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花”の魔力に打ち克てるのか? 開花の時を迎えた“花”は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は? そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは? いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。

異界の“花”が象徴するものがありきたりな(わかりやすいというべきでしょうね)わりには、花の世界のイメージがすっきりしていなくて、わかりにくいところがありました。「サグ」と「ナユグ」という世界ばかりか、もっと別の異界がたくさんあるらしいのですが、この先の物語で、その辺が明らかになるのかしら。次の『虚空の旅人』では、物語の舞台が「光扇京」(新ヨゴ皇国の都)からもっと南の海に広がっていくようなので、それも楽しみです。



近頃、気がかりな事があって静岡と東京を行ったり来たりしています。まとまった本が読めないときには、児童文学はすぐに読めるし、救いにもなります。