壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

希望荘 宮部みゆき

希望荘 宮部みゆき 小学館 次作『昨日がなければ明日もない』を読むのに記憶を呼び戻すため,杉村三郎シリーズの4作目を再読しました。読書記録をつけていない時期だったので,事件の内容はすっかり忘れていました。 『誰か』『名もなき毒』『ペテロの葬列』…

鏡影劇場 逢坂剛

鏡影劇場 逢坂剛 新潮社 図書館本 ホフマンに関する古文書ミステリーである700頁弱二段組みのこの本は,凝りに凝った構成を持っています。本書全体は,出版と編集を任せると逢坂剛に送られてきた謎のフロッピーに入っていた文書の著者は本間鋭太,編者が逢坂…

砂男/クレスペル顧問官 ホフマン

砂男/クレスペル顧問官 ホフマン 光文社古典新訳文庫 電子書籍 19世紀の初めに書かれたホフマンの幻想小説を読もうと思ったのは,図書館で見かけて借りてきた逢坂剛の『鏡影劇場』がきっかけでした。二段組み700ページ近いこの小説は19世紀の作家E.T.A.ホフ…

新・御宿かわせみ5 千春の婚礼 平岩弓枝

新・御宿かわせみ5 千春の婚礼 平岩弓枝 文春文庫 電子書籍 かわせみを続けて読みます。“日本人の精神安定剤”をもう一服です。と思ったんですが,話の筋立てがよくわからない所があり,伏線回収されず,麻太郎が東吾に似ているという話ばかりが繰り返されて…