壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

火星のプリンセス  エドガー・ライス・バローズ

火星のプリンセス エドガー・ライス・バローズ 厚木淳 訳 創元SF文庫 電子書籍 100年以上も前に書かれたスペース・オペラの原点といわれるSF小説です。初版が1917年ですが,日本で翻訳出版されたのは1965年でした。その時中学生だった私はこのシリーズの文庫…

ベイカー街の女たち ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿1  ミシェル・バークビイ

ベイカー街の女たち ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿1 ミシェル・バークビイ 駒月雅子 訳 角川文庫 電子書籍 世の中にシャーロック・ホームズのパスティーシュはたくさんあります。小説に限らず,映画やドラマも数多く見ました。その中でも本…

くらしのための料理学  土井正晴

くらしのための料理学 土井正晴 学びのきほん NHK出版 電子書籍 家族のための料理を何十年も作ってきたが,人生の最後に自分のためだけの料理をすることになった。いつまで作れるかどうかはわからないが,ひとりの食事は気楽でいい。しかし,毎日毎日自分1人…

恐怖  筒井康隆

恐怖 筒井康隆 文春文庫 電子書籍 2001年頃の作品で,未読かと思い読み始めたが残念ながら既読だった。文化人たちが住んでいる閑静な住宅街の連続殺人事件。殺人事件の第一発見者の小説家村田勘市は相当なビビリらしく,自分が狙われているのではと妄想が妄…

犯罪  フェルディナント・フォン・シーラッハ

犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ 酒寄進一訳 創元推理文庫 電子書籍 現役の刑事弁護士が書いたミステリとして話題になったときに読み逃していた以来。物語の語りと筋運びが独特で,事実を淡々と報告しているように見えるが,罪を犯した,いや犯さ…

じじばばのるつぼ  群ようこ

じじばばのるつぼ 群ようこ 新潮社 図書館本 還暦を過ぎもう少しで高齢者の仲間入りをするという筆者が,自戒を込めて,街中の老人たちの困った生態を描く爆笑エッセイらしい。笑えなかったのは,私が70の老人だからなのだろう。たしかに迷惑行為をする老人…

恥ずかしい料理  梶谷いこ

恥ずかしい料理 梶谷いこ 平野愛 写真 誠光社 図書館本 吉本ばななの『キッチン』に自己流の料理とプロの料理はどこが違うのかという話が出てきて,料理の本を探していてこの本に行き当たった。元祖「恥ずかしい料理」といえば美味しんぼだけど,ああいう貧…