2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
ここが終の住処かもね 久田恵 潮出版社 図書館電子書籍 誰も借りてない図書館の電子書籍ですぐに読めた。この著者だからノンフィクションだと思っていたのだが、高齢者ラノベ?だった。 70歳になったばかりのカヤノは、フリーライターのシングルマザー。年金…
華竜の宮(上/下) 上田早夕里 早川書房 電子書籍 短編『魚舟・獣舟』では、海面上昇により陸地の多くを失った地球の未来を垣間見せてくれたが、本書は本編となる〈オーシャン・クロニクルズ〉の長編で、2010年の日本SF大賞受賞作だそうだ。『魚舟・獣舟』…
散歩中や睡眠中に聴いた本がどんどん溜まる。すぐ忘れるので記録しておく。どれも初読みの作家。 タルト・タタンの夢 近藤史恵 ずいぶん前にベストセラーになったのを覚えている。町の小さなフレンチレストランのシェフが、お客さんの悩みや不思議な体験の謎…
あとは野となれ大和撫子 宮内悠介 角川文庫 電子書籍 宮内悠介作品五冊目。耳から聞き始めたのだが、中央アジアの政情などのリアルな部分が頭に入ってこないので、早々に目からの読書に切り替えた。表紙を見て後宮ファンタジー風のラノベなのかと誤解してい…
養鶏場の殺人/火口箱 ミネット・ウォルターズ 成川裕子訳 創元推理文庫 電子書籍 ミネット・ウォルターズとサラ・ウォーターズを混同していて、もちろん、どちらも初読みの作家だ。『養鶏場の殺人』は「実際の事件に基づいた小説」だと『灰の劇場』で言及さ…
灰の劇場 恩田陸 河出書房新社 図書館電子書籍 図書館の電子書籍をなんとなく借りて、なんとなく読み始めて、これは何なの!?と思う。エッセイなのか身辺雑記なのかわからないまま読み続けると、なるほど!構造が見えてきた。0、1、(1)という記号のついた…
偽りの空白 トレイシー・リエン 吉井智津訳 早川書房 図書館本 原題は『All That’s Left Unsaid』。「語られなかったことのすべて」が、この作品をよく言い表していると思う。殺人事件を扱ったミステリのように見えるが、息詰まるような心理的展開と、犯人が…
白いへび眠る島 三浦しをん 角川 図書館電子書籍 今すぐ読めるという図書館の電子書籍を借りた。著者の本は『舟を編む』『墨のゆらめき』に続く三冊目。 拝島(おがみじま)には古い伝説や因習があり、今でも島の住民はそれを守っている。本土の高校に進学し…