壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

中央線怪談  吉田悠軌

中央線怪談 吉田悠軌 竹書房怪談文庫 kindle unlimited 中央線階段じゃない中央線怪談。高齢者にとっては駅の階段もこわいけど。 実話系怪談を読んで以来、ホラー小説を電子本屋に薦められている。こちらに引っ越す前は中央線沿線住民だったので、読み放題だ…

未完の肖像  アガサ・クリスティー

未完の肖像 アガサ・クリスティー 中村妙子訳 クリスティー文庫 電子書籍 クリスティーの作品には、メアリ・ウェストマコット名義のロマンス小説が六冊あります。以前読んだ『春にして君を離れ』がとても面白かったので、半額セールで買っておいた本です。長…

白昼夢の森の少女  恒川光太郎

白昼夢の森の少女 恒川光太郎 角川ホラー文庫 Kindle Unlimited 10年以上前までフォローしていたはずの恒川さんの短編が読み放題になっていました。10年間の単行本未収録の短編集です。さまざまな色合はあれど、どれも著者らしい、ノスタルジックなソフトホ…

火星の人  アンディ・ウィアー

火星の人(上・下) アンディ・ウィアー 小野田和子訳 ハヤカワ文庫SF 電子書籍 これまで読んできた私的【火星】シリーズは、ある程度のテラフォーミングがなされて、人類が火星に居住した時期を描いたものだったが、本書は火星開拓史のごく初期に起きた事件…

対岸の家事  朱野帰子

対岸の家事 朱野帰子 講談社文庫 Kindle Unlimited 自分の意志で専業主婦を選んだ詩穂は、娘と二人の日常に辛さを抱えていた。詩織の隣に住むのはワーキングマザーの礼子。近所の公園で出会ったエリート公務員の中谷は、妻に代わって二年間の育休をとり、家…

神のいない世界の歩き方  リチャード ドーキンス

神のいない世界の歩き方 「科学的思考」入門 リチャード ドーキンス 大田 直子訳 ハヤカワ文庫NF 電子書籍 ドーキンスの15年ほど前の著書『神は妄想である -宗教との決別』のダイジェスト版ともいえる内容でした。第一部ではキリスト教の正典である聖書は、…

誘拐の日 チョン ヘヨン

誘拐の日 チョン ヘヨン 米津篤八訳 ハーパーBOOKS 電子書籍 エンタメ系の韓国ユーモアミステリでした。病気の娘の治療費のために富豪の娘を誘拐した気弱でお人よしの男と、誘拐された11歳の天才少女が次第に心を通わせていくのが読み所でした。殺人事…

別れの色彩  ベルンハルト・シュリンク

別れの色彩 ベルンハルト・シュリンク 松永美穂訳 新潮クレストブックス 電子書籍 人生の黄昏を迎えた頃に、過去の出会いと別れの記憶が甦ってくる。年齢を重ねてから振り返る過去は、当時とは別の色彩を感じさせるのだ。9つの短編がそれぞれに、老境にある…

70歳からは超シンプル調理で「栄養がとれる」食事に変える! 塩野﨑 淳子、 若林 秀隆

70歳からは超シンプル調理で「栄養がとれる」食事に変える! 塩野﨑 淳子、 若林 秀隆 すばる舎 Kindle Unlimited 月980円の読み放題の元を取るために読む。 土井正晴さんの『くらしのための料理学』にある “簡単な料理をゆっくり作って、ゆっくり食べてくだ…

統合失調症の一族  ロバート・コルカー

統合失調症の一族 遺伝か、環境か ロバート・コルカー 柴田裕之訳 早川書房 電子書籍 20世紀半ばから現在までの、12人の兄弟姉妹のうち6人が統合失調症を発症した家族のファミリーヒストリーと統合失調症の研究史を重ねたノンフィクション。 コロラドに住む…