壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

農場の少年 ローラ・インガルス・ワイルダー

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農場の少年 ローラ・インガルス・ワイルダー
こだまともこ/渡辺南都子訳 講談社青い鳥文庫 1985年 500円

 

インガルス一家の物語のうちで最も好きなのがこの本、マイ・オールタイムベストです。後にローラの夫になったアルマンゾの少年時代が、「子供時代の幸福な記憶」を象徴する物語に仕上げられています。開拓農民ローラ一家の生活はとても厳しいもので、餓えと隣り合わせということもしばしばでしたので、裕福な農家の末っ子に生まれたアルマンゾがおなかいっぱいに食べる様子がことのほか印象に残ります。子供時代はマンプクとコウフクが同義語です。・・今でもそうだけれども^^;

 

『農場の少年』を就寝前に読むと、高カロリー高脂肪のご馳走の描写に胃が刺激されて、苦しい思いをします。アルマンゾのお母さんが作ってくれる「鳥の巣プディング」の美味しそうなこと!
「アルマンゾは、ふわふわしたパイ皮にリンゴを埋め込んだプディングの上に、濃いクリームをかけた。クリームのまわりから、プディングのとろりとした茶色い煮汁がもりあがる。アルマンゾはスプーンをとると、ひとかけらも残さず、たいらげた。」 
『小さな家の料理の本』には作り方が載っていますが、まだ試したことはありません。