壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

小さな家の料理の本

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小さな家の料理の本 ローラ・インガルス一家の物語から バーバラ・M・ウォーカー
本間千枝子 、こだまともこ 訳   ガース・ウィリアムズ 絵
文化出版局 1980年 1250円

GWに子どもが帰ってくるかもしれないというので、昔、子どもたちと一緒に作ったパンプキンパイを作っておこうと思い立ち、この本を出してきました。『大草原の小さな家』のシリーズに登場する、アメリカ開拓時代の素朴な料理やお菓子のレシピがいっぱいです。

シリーズのなかの「農場の少年」に出て来るワイルダー一家の日曜日の豪華なテーブルにも定番のカボチャのパイがありましたし、インガルス一家の質素なテーブルにも出てきました。特に印象的なのは、ローラの母さんが作った青いカボチャのパイです。「長い冬」で食糧が底をつき、熟れていない青いカボチャで作ったリンゴのような匂いのパイですが、熟れていないカボチャは手に入りません。

ハロウィンのあの大きなカボチャの果肉はどんなに熟れていても、水っぽくて、パイにするには数時間煮つめなければなりません。一度挑戦した事がありますが大変でした。もうそんな事はしません。日本のカボチャは水分が少ないので、すぐペースト状になります。

カボチャ(沖縄は今が旬だそうです)を切って、電子レンジでチンして、ブラウンシュガー、メープルシロップ、シナモン、クローブナツメグをいれペースト状にします。冷凍パイシートで包んでオーブンで焼けば出来上がりです。なんと簡単な事でしょうか。

ローラ・インガルス一家の物語は、まず「長い冬」を小学校時代に読みました。岩波の全集にこれだけ入っていました。ですからシリーズものであることを長い間知りませんでした。NHKでTVシリーズが始まってから、全巻を夢中で読んだのです。アルマンゾとローラの物語「はじめの四年間」には心を痛めました。

GWに帰ってくると聞いたはずですが、どうやら帰ってくる気配がありません。カボチャのパイも残念ながら計画倒れのようです。