図書館の返却期限を更新して、「失われた時を求めて」の編訳をずっと読んでいましたが、やっと「スワン家のほうへ」が終わったところです。就寝前に音楽を聴きながら読むと、数分で眠りに落ちますのではかどりません。図書館では、いっぺんに五冊しか借りられないので、そろそろ返したいし、これ以上読み進めるなら、購入を考えましょう。
なんとなく、気持ちが切り替わらないので、プルースト関連の本を二冊借りましたが、これは読めませんでした。研究書のようで、内容が専門的過ぎて、全く理解できませんので、字面だけざっと目を通しただけでした。映像芸術のない19世紀の文学と音楽の融合というのは、こんな形ではかられていたのでしょうか。
ベートーベンの後期の作品に言い及んでいたので、いくつかBlue Sky Labelで聴きました。「ハンマークラヴィーア」は、以前はとらえどころのないものという認識しかなかったのに、この歳になって聞くと全くちがった印象を持ちます。バックハウスのモノラル演奏でしたが、胸に迫るものがあります。