壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

とにかく散歩いたしましょう 小川洋子

とにかく散歩いたしましょう 小川洋子

文春文庫 電子書籍

連日の酷暑で,日課の散歩のモチベーションが保てないのです。何か参考になるかと思ったのですが,著者の散歩は愛犬のためとか。でも愛犬を失ってからも散歩の習慣を保っているそうです。犬のいない私は散歩のモチベーションを貰えませんでしたが,読書のモチベーションをたくさん頂きました。「本の模様替え」では昔読んだ本を読み返すと予測を超える驚きに見舞われる,つまり自分の記憶が本の内容と違っているという経験は「あるある」でした。日常から軽やかに妄想に滑り込む小川さんの原点なのでしょうか。読んだ事のある本も知らない本もメモして,もっと本を読みたい。

 

でも,老眼がすすんで字の小さい文庫本が読めなくなってしまいました。図書館も遠いのでほとんど利用できなくなって,電子書籍を主に読んでいます。電子書籍のサブスク Kindle Unlimitedをいつの間にかやっていて無自覚に数か月続けていました。2冊ほど読んだのですが,それ以上読みたい本が見つかりません。コミックや雑誌が多くて,海外小説は光文社古典新訳文庫がほとんど。いったん撤退しましょう。そしてコロナ騒ぎが収まったら,老眼鏡を新しくしに行きましょう。