壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

椿山課長の七日間

椿山課長の七日間 浅田次郎 朝日新聞社 文庫 たまたま手にした本で、新聞で連載されていたことも、映画化されたことも知りませんでした。 ユーモア小説かと読み始めたら、やはり浅田次郎の世界でした。「ぽっぽや」と「プリズンホテル」を合わせたようなかん…

御宿かわせみ31 江戸の精霊流し

御宿かわせみ31 江戸の精霊流し 平岩弓枝 文春文庫 2006年 かわせみシリーズはもう買わないで、図書館で読もうと去年決心したはずなのに、二時間の移動時間のために買ってしまいました。シリーズのはじめからずっと読んでいます。読めばおもしろいし、登場…

寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁

寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 吉敷竹史シリーズ1 島田荘司 光文社文庫 一時間半の移動時間のために買ってしまいました。島田荘司は占星術殺人事件(確か「羊たちの沈黙」みたいな猟奇殺人だった)と、斜め屋敷と御手洗潔シリーズのいくつかは読んだような…

農業は人類の原罪である

農業は人類の原罪である Neanderthals,Bandits and Farmers How Agriculture Really Began コリン・タッジ著 竹内久美子訳 新潮社 2002年 850円 DARWINSM TODAY 進化論の現在というシリーズの一冊。「シンデレラがいじめられるほんとうの理由」「女より男の…

遺失物管理所

遺失物管理所 ジークフリート・レンツ 松永美穂 新潮クレストブックス 2005年 1890円 新潮クレストブックスというシリーズの一冊です。「現代ドイツ文学の巨匠レンツの新作」という触れ込みですが、レンツを全く知りませんでした。図書館の書棚をブラウジン…

あかんべえ

あかんべえ (上、下) 宮部みゆき 新潮文庫 2006年 やっと文庫になったので、つい買ってしまいました。おりんという健気な女の子と幽霊たちのお話。深川にある「ふねや」という料理屋とその近所が舞台で、三十年前に起こった事件が発端という狭い舞台ですが…

生物時計はなぜリズムを刻むのか

生物時計はなぜリズムを刻むのか Rhythms of Life ラッセル・フォスター, レオン・クライツマン 本間徳子訳 日経BP社 2006年 2200円 時間生物学について、とてもわかりやすく書かれています。活字が大きめであること(これは老眼の身には最重要条件)。章ご…

伝奇集 ボルヘス

伝奇集 ホルヘ・ルイス ボルヘス 鼓 直 訳 岩波文庫 520円 サフォンの「風の影」を読んでから、スペイン文学のジャンルを少し漁っています。 スペイン文学というか、ラテン文学は、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」を読んだ覚えがあるだけです。今世紀に…

図書館を使い倒す

図書館を使い倒す ネットではできない資料探しの技とコツ 千野信浩 新潮社 2005年 680円 図書館に行ってきました。インパクトある題名で目に付きました。 図書館側の人間でなく、利用者(著者はジャーナリスト)側から書かれたものです。 国立国会図書館、公…

無人島に生きる十六人

無人島に生きる十六人 須川邦彦 青空文庫 底本:「無人島に生きる十六人」新潮文庫 2003年 http://www.aozora.gr.jp/cards/001120/files/42767_15618.html 図書館にもいけず、何かないかと探していたら、面白そうな文庫本を見つけたのですが、図書館にもあり…

風の影

風の影 カルロス・ルイス サフォン 木村 裕美 訳 集英社文庫 2006年 読み終えた本を貰いました。大して面白くないだろうとほうっておいたのですが、読む本がなくてやむを得ず読みはじめたら、面白い! アマゾンの紹介では、1945年のバルセロナ。霧深い夏の朝…

箸墓幻想 他二冊

箸墓幻想 内田康夫 角川文庫 2004年 629円 これも「幻想」がタイトルです。先日テレビで「浅見光彦シリーズ第25弾 箸墓幻想」をやってましたが、未読かも知れないので見ないでおきました。題名は見た事があるのですが、読んだかどうか、全く思い出せませんで…

しまなみ幻想

しまなみ幻想 内田康夫 光文社文庫 2006年 600円 アマゾンの紹介は 広島県尾道と愛媛県今治を瀬戸内の島々で結んだしまなみ海道。その来島海峡大橋から飛び降りたという母の死に疑問を持つ少女・咲枝。平塚亭で、彼女と知り合った浅見光彦も、その死に疑問を…

風の盆幻想

風の盆幻想 内田康夫 幻冬舎 2005年 1680円 内田さんは「幻想」がお気に入りのようで、「イタリア」も、「しまなみ」も幻想です。おわら風の盆の舞台裏が泥沼状態なのは、本当ならばさもありなん、虚構ならばよく考えてあると思いました。 設定はいささか不…