新潮クレストブックスというシリーズの一冊です。「現代ドイツ文学の巨匠レンツの新作」という触れ込みですが、レンツを全く知りませんでした。図書館の書棚をブラウジングしていて、洒落た表紙が気になって借りてきました。
ドイツ鉄道の駅の遺失物管理所を巡って穏やかに進行する物語は、暖かさと同時に何か冷ややかな目が感じられます。日曜の午後の読書に最適でした。
クレストブックスというシリーズは他にも、読んでみたい本がたくさんありました。いろいろな国の文学なので、図書館の同じ棚には並んでいませんから、積極的に探してみます。