壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

しまなみ幻想

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しまなみ幻想 内田康夫
光文社文庫 2006年 600円

アマゾンの紹介は 広島県尾道愛媛県今治を瀬戸内の島々で結んだしまなみ海道。その来島海峡大橋から飛び降りたという母の死に疑問を持つ少女・咲枝。平塚亭で、彼女と知り合った浅見光彦も、その死に疑問を抱いた。母親は殺された?しまなみ海道を訪れた浅見は小さな探偵団を結成し、咲枝とともに調査に乗り出す。美しい海と島を舞台に、浅見光彦が活躍する旅情ミステリー。(BOOKデータベースより)

これはなかなか好い作品だと思います。背景に社会性も政治性もなく、読後さわやかな旅情シリーズです。作者自身のあとがきに、同工異曲の作品が多いとありましたが、これだけ多作の作家ですから、当然でしょうが、警察の初動捜査の誤りから始まる作品は確かに多いですね。