壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

図書館を使い倒す

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図書館を使い倒す ネットではできない資料探しの技とコツ
千野信浩 新潮社 2005年 680円

図書館に行ってきました。インパクトある題名で目に付きました。
図書館側の人間でなく、利用者(著者はジャーナリスト)側から書かれたものです。

国立国会図書館公共図書館専門図書館大学図書館の他に、文書館(「ぶんしょ」と「もんじょ」という読み方で近代以降と以前に分けられている)があるそうです。

第1章 資料は足で探せ―資料は地元に眠っている。地方の資料は、地方の図書館に足を運んで郷土資料を見るのがいいのは確かです。地域の公立図書館の目録を見ると、興味のわかない郷土資料が山のようにありますが、本の価値に基準を置く「価値論」から資料としての重要性を持つということです。でもこれには、蔵書データベース(OPAC)にアクセスしてあらかじめ調べないと、遠隔地では無駄足になってしまうので、やはりインターネットは必須です。
Webcatはよく使うけれど、あいまい検索ができるというWebcat plusは知りませんでした。
http://webcatplus.nii.ac.jp/ 試しに使ってみるとスゴイ!!かなりの長文を入れても本が探せます。

第2章 資料探しのプロに学べ―資料は棚に眠っている。専門図書館、棚をザーッと眺めるブラウジング、リファレンス利用など。リファレンスクラブ http://www.reference-net.jp/が面白い。 

第3章 行政資料を手に入れろ―資料は役所に眠っている  情報公開法との関係で図書館とは直接関係なし。

第4章 消えゆく資料を探せ―資料は時間の向こうに眠っている。国会図書館の使い方、中央官庁内図書館、特殊な参考資料の寿命、個人情報保護法との関連、地方新聞の縮刷版(広告はデータベースでは見られない!)、NHKアーカイブズなど。

第5章 全国お薦め図書館ガイド ビジネス支援図書館、主要公共図書館大学図書館、議会図書館

終章 図書館にクレームをつける 図書館の五原則(ランガナタン

あとがきにある「公共図書館はベストセラーに予算を使わないで欲しい」、という著者の意見には異論があるでしょうが、あまりに多数の複本には反対です。また図書館を使い倒すにはネットも不可欠という感想を持ちました。