壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

ラストマイル  デイヴィッド・バルダッチ

完全記憶探偵 エイモス・デッカー ラストマイル 上/下  デイヴィッド・バルダッチ 関麻衣子訳 竹書房文庫 Kindle unlimited

完全記憶探偵エイモス・デッカーの二作目。脳障害により完全記憶を持ったエイモス・デッカーは、第一作目で自身の家族を殺害された事件を解決し、FBIの捜査チームに誘われた。フットボール選手だったメルヴィン・マーズは、両親殺しの罪で死刑判決を受け、20年も刑務所に収監されていたが、死刑執行直前に真犯人が名乗り出てきた。エイモスは自分の事件に重ね合わせて、FBIのチームと共に事件の真相を探る。

そのまま、ドラマになりそうなストーリー展開で会話の場面が多く、面白くて一気に読んでしまった。いかにもアメリカンな価値観で、出てくる関係者の男がほとんどフットボール選手だというところが少々鬱陶しい。男の友情物語としても、事件の背景にあるレイシズムについてもありがちな展開だが、エンターテインメントとしては充分に面白い。Kindle unlimitedだから読んだけど…。三作目も読み放題なら読もう。