壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

誰かが私を殺した  東野圭吾

誰かが私を殺した  東野圭吾

Audible

Audibleのためにオリジナルに書き下ろしたそうで、本も電子書籍も出ていない。これまでに紙の本を媒体にしていた東野さんがオーディオブックを出したことにまず驚いた。再生時間が二時間四十七分と短く、十数人がナレーションに名を連ねていた。BGMや効果音が入り、もはやオーディオブックではなく、ラジオドラマだった。冒頭に背後から銃撃されて死んだ女性の魂が語り手となり、加賀恭一郎に取り憑ついて事件解決までを見続ける。

ミステリ短編としては面白かったが、オーディオブックというより、ポッドキャスト。家事の片手間に聞けるのはありがたい。数日忙しくて本を読む時間が取れないのがストレスで、やっぱり活字(できれば電子書籍で)が欲しい。

東野圭吾作品には電子書籍がないと思い込んでいたのだが、検索したらKindle版が七冊(各社一冊づつ)だけ出ていた。でも全部読んだ本ばかりじゃないの!