壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

林檎の樹

イメージ 1

林檎の樹 ゴールズワージー The Apple Tree John Galsworthy
渡辺万里 訳 新潮文庫324円

「林檎の木の下で」繋がりで思い出したこの本、集英社版よりもたぶん古い訳である新潮社版は、なんと昭和二十八年発行で、平成十七年に七十六刷です。みんな知っているような、根強い人気のある本なので、漫画化されたのかと思っていましたが・・・・・。

友人からの情報で、高校英語の「副読本」だったそうです。そうでした!今、副読本の表紙の柄を思い出しました。私も読まされました。漫画も読んだ気がしますが、最近は記憶が曖昧で、思い出しても、本当にそれが現実なのか、自信のないことが多くて困ります。

友人は、英語で読んで、日本語は読んでいないそうですが、私の場合は、たぶん英語教材を読まないで、ズルをして日本語を読んだために、余計に封印された記憶になっているかもしれません。そして過去五十年に七十六刷も印刷された謎は、このへんにあるのではないでしょうか。今でも副読本なのかしら?

再読した「林檎の樹」については、高校生のころの感想とたいして変りませんでした。昔の少女漫画の原作としては適しています。