壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

30冊の宝物

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30冊の宝物 「岩波少年少女文学全集」の思い出 2005年 須田純一著 雲母書房

前にネットで見つけた本を借りてきました。http://blogs.yahoo.co.jp/rtpcrrtpcr/14487355.html
やはり、昔読んだのとおなじ全集でした。読んでいて、昔のことをいろいろ思い出だしました。この作者は今でもこの全集を所有しているそうです。実家に置いてきたら、いつの間にか散逸していた私としては、ちょっとうらやましいです。

全集に納められていたものは、子供向きにリライトされたものでなく、全訳版だったそうです。確かに他の出版社からも児童向けに全集が出ていましたが、装丁がもっと幼稚でリライトが多かったのを思いだしました。

少し風変りな全集でした。日本のものは、全30巻のうち、木下順二の民話選と福永武彦古事記物語の一巻しかなく、名作どころの海外児童文学以外に、ギリシャローマ神話や、伝記、ノンフィクション、ミステリー、SF、世界地理、世界歴史がありました。

今思えば、何か子供の教養書という感じです。確かにギリシャローマ神話(彫刻や絵画の写真付)を読んで、知らず知らず得た知識は役立っていたんですね。毎月一回、二年から三年近くかかって配本されました。一ヶ月以上たっても届かない月があって待ちどおしかったのを覚えています。