壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

八百八町捕物控

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時代小説の楽しみ4 八百八町捕物控 岡本綺堂他 新潮社 1990年
図書館で時代小説を探していて見つけました。全七巻のうち、捕物帖のアンソロジーで、有名なところが一編ずつ入っています。1990年という古い本ですから、宮部みゆきは入っていませんが。

石灯篭(岡本綺堂)半七捕物帳
血染の手形(佐々木味津三)右門捕物帖
名馬罪あり(野村胡堂)銭形平次捕物控
お玉が池(横溝正史)人形佐七捕物帳
心中歌さばき(城昌幸)若さま侍捕物手帖
のの字の刀痕(林不忘)釘抜藤吉捕物覚書
遠島船(久生十蘭)顎十郎捕物帳
銅銭会事変(国枝史郎)

岡蒸気の女(村上元三)加田三七捕物そば屋
舞踏会殺人事件(坂口安吾)安吾捕物帖
大黒屋(松本清張)彩色江戸切絵図
唖の十蔵(池波正太郎)鬼平犯科帳
白萩屋敷の月(平岩弓枝)御宿かわせみ
人食い屏風(都筑道夫)なめくじ長屋捕物さわぎ
土壇場の言葉(多岐川恭)ゆっくり雨太郎捕物控
しじみ河岸(山本周五郎)

半分くらいは読んだ覚えがありました。最も懐かしいのが、半七捕物帳です。大昔、文庫(岩波だったかなんだったか覚えが無いのですが)で全話を読みました。

ネットを調べてみると、著作権の切れている現在、青空文庫 http://www.aozora.gr.jp
などのサイトで無料で読めるようになっていました(それも69話全てです)。便利な時代になりました。著作権保護期間を延長して欲しくないものです。紙の本がもつ情報と、デジタル情報は相反するものでないと思います。

上記の中で秀逸なのはやはり、さいごの山本周五郎でした。