またずいぶんと月日が過ぎてしまいました。還暦を越えてから、時間の流れの速いこと!自分の身体活動ペースが遅くなった為でしょうか。それなりに忙しく身の回りのことをこなしていると、なぜかあっという間に一日が過ぎてゆくのです。読書メーターという便利なものがあるので、読んだ本の感想をすべてブログに書くという無理はもうやめます。なんだか苦痛になってしまったので、書き残しておきたいものだけを簡単にメモするというスタイルにしましょう。
第一部はミステリのジャンル見本帳のようでしたが、第二部は警察物の様相で、リスベットの過去も明らかにされていきます。第三部、殺人の容疑者として拘束され、重傷を負ったリスベットにさらに迫る闇の組織。ポリティカル、リーガルとミステリの幅はさらに広がります。それでいて、社会派でもあるんですから。
リスベットという特異なキャラの他にも、魅力的な女性が何人も登場します。刑事のソーニャ、公安のモニカ、弁護士のアニカと、強い意思を持った女性たちです。女性蔑視の視線の表現は、女性作家が書いたものとしか思えないのですが、ラーソンのパートナーの女性の寄与がものすごく大きいのでしょう。第四部は、あれば読みたいけれど、無くても満足できるかなあと思います。
『ミレニアム』読みたい!という知り合いが多数います。 六冊揃いで貸し出しますよ。もう返さなくていいからね。