壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上・下) スティーグ・ラーソン

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ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上・下) スティーグ・ラーソン
ヘレンハルメ美穂, 岩澤雅利 訳 ハヤカワ文庫 2011年 各840円

骨折での蟄居閉門が解かれ、あちこちウロウロと動き回っているうちに、あっというまに今年も終わりになってしまいました。図書館に行けない間に通販で購入した、文庫の『ミレニアム』3部作。やっと手を付けました。

噂に違わない面白さです。現代的なテーマと正統的社会派。加えて、本格ミステリの王道。名門一族の隠された罪、孤島の密室、暗号、見立て殺人、冒険活劇。さらに歴史ミステリの要素も兼ね備え、登場人物もすごい数。地図も家系図も載っていて、盛りだくさんでストーリーが破綻しそうなくらいなのに、軽々と乗り切ってしまうのは、女調査員リスベットの魅力的な人物像と、社会悪を告発し続けるジャーナリスト・ミカエルの強固な意志のゆえです。

ベストセラーといわれると、つい敬遠する自分の悪い癖を後悔しています。もっと早くに読むべきでした。2部、3部と続けて読みたいのですが、明日からまた実家に行くのに持参すべきか、迷っています。文庫といえども四冊は重いし、読み始めたら何も出来なくなりそうだし・・・。

今年はこれで店じまいでしょうか。今年一年間に読んだ本は、約50冊。ずいぶん読めなくなってしまいました。でも、細く長く続けます。
来年もよろしく。