柳の下に三匹目の泥鰌はいなかったようです。『隠蔽捜査』『果断』ともに、竜崎の個人的な事情と犯罪捜査という二つのテーマが微妙に絡んだ展開が面白いはずなのに、今回の竜崎の恋煩いと米国大統領来日を巡るテロ計画はしっくり来ない感じでした。
テロ計画の捜査に緊迫感が感じられず、伏線もみえみえで、あっと驚く展開がなかったこと。竜崎が予想以上に柔らかくなってしまったこと。ファンとしてはどちらもちょっと不満です。短編としてだったらもっと面白かったかもしれません。
ずっと前に読んだのに記事にしていなくて、思い出して書いてみたら、貶すばかりになってしまいました。ごめんなさい。