壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

デセプション・ポイント(上・下)  ダン・ブラウン

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デセプション・ポイント(上・下)  ダン・ブラウン
越前敏弥訳 角川文庫 2006年 各667円

「ダ・ヴィンチ・コード」とは違うテイストで、ハリウッドアクション映画のような展開と結末でした。アメリカ大統領選に絡む陰謀と欺瞞、北極の氷棚で発見された隕石、海底のマグマドームに機密のハイテク機器と映像にしたら面白いだろうという場面が満載です。ただ発見されたという地球外生命体は最初からいかにもあやしくて、そこがまず「ありえないでしょ」というデセプション・ポイント?でした。

現職大統領と、それに対立する大統領候補セクストンの娘レイチェル、セクストンの美貌の秘書、ホワイトハウスの高官などなど、どの登場人物も善玉悪玉がはっきりしていて実に分りやすく、結末も予定調和的。最初の三分の一は話の展開が遅くてイライラし、何日もかかってやっと読みましたが、後半は引き込まれてノンストップでした。

「天使と悪魔」も一年以上積読していますので、この機会に読もうかな。このところ読書の時間がまとまってとれないので、エンターテインメント系の読書傾向が続きそうです。