壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

危険な世界史 中野京子

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危険な世界史 中野京子
角川書店 2008年 1500円

「怖い絵」が面白かった中野京子さんの「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」は図書館の予約がいっぱいでした。「怖い絵2」と共に、三冊ほぼ同時に出版された本書にはまったく気が付かなかったのですが、sasukeさんのブログで教えていただきました。

ベルばら関連のブログで二年以上連載されていたものだそうで、フランス革命前後の歴史の裏話を集めたもの。一話はごく短いのですが、中野さんのあの独特の語り口で面白く読めました。ヨーロッパ王族のドロドロの内輪話から、絵画や音楽、小説の因縁話まで、百話もあります。「へぇーボタン」を百回くらい押しました(古っ!)。

中野さんのネタ帖みたいな感じです。あとがきによればこういうネタでまだ連載が続いているそうで、かなり有望なネタの鉱脈を中野さんは掘り当てたということでしょうね^^。「怖い絵」も「ハプスブルグ~」もここが原点なのかしらん。