もう一冊、マリア・シビラ・メーリアンです。前回のこれは一次資料を元に緻密に書き上げられた評伝ですが、本書は、はるかに通読しやすいです。歴史上の人物を生き生きと描き出すのは、著者のお手の物ですね。メーリアンの絵を見るために、サンクトペテルブルグ行きのツアーまで企画したという中野さんの思いいれたっぷりな筆致で、メーリアンの波乱万丈の生涯が紹介されています。
マリア・シビラ・メーリアンも、中野京子さんもブームになりました。どんどん話題になって、いつかメーリアン展覧会が開催されるのを楽しみにしています。表紙の絵はバナナの花です。