壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

フクロウは夜ふかしをする コリン・ホルト・ソーヤー

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フクロウは夜ふかしをする コリン・ホルト・ソーヤー
中村有希訳 創元推理文庫 2003年 920円

シリーズ三作目。高級老人ホーム『海の上のカムデン』でまた また連続殺人事件発生。今度の被害者は入居者ではありません。お年寄りはそれでなくても亡くなることが多いのに、そんなに殺されてはたまらないでしょう。自販機屋さんと専属庭師が被害にあいました。でもやはり・・。

アンジェラとキャレドニアの老婦人探偵凸凹コンビは、今回はテンション低め。だって美男のマーティネス警部補が担当じゃないんです。代わりに登場したベンソン部長刑事は、カムデンの入居者を年寄り扱いして捜査協力を要請するどころか、あっちへ行けといわんばかり。それになにより見栄えが悪くてハンサムじゃない。

後半からはマーティネス警部補が登場し、今回もアンジェラたちの突飛な第六感と無謀な行動(特に車の運転がコワイ。もみじマークつけてもコワイですよ。)で事件解決です。謎解き部分は誰でも知ってるあの殺人事件と同じなんですが、そんなことはどうでもいい、楽しいミステリでした。