壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

マスカレード・ホテル 東野圭吾

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マスカレード・ホテル 東野圭吾
集英社 2011年 1680円

作家生活25周年の第三作目、ニューヒーロー登場ということで期待して読みました。半日で読了。あまりにあっけなく読み終えてしまったので拍子抜けだったけれど、面白いのは確かです。

複数の容疑者の容疑を晴らしつつ家族の問題を解決して、本命事件も解決するという『新参者』と似たような構成です。連続殺人事件の捜査のために、ホテルに潜入した警視庁捜査一課新田浩介警部補が、フロントクラークとしてホテル内のクレーム処理や難題を解決しながら、その度に本命事件のヒントを得て、急展開で犯人逮捕。

一種のグランドホテル方式でもありますし、そこにミステリを重ねてくるというのはやっぱり巧い。新田とホテルウーマン山岸との会話も、お約束とはいえ楽しめるし、即ドラマ化されるんでしょうね。配役が楽しみなような、それは違うんじゃないのと言ってみたい様な期待感があります。