壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

十三の冥府(上・下) 内田康夫

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十三の冥府(上・下) 内田康夫
文春文庫 2007年 540円、500円

例によって例のごとく、名探偵浅見光彦の勘が冴え渡るあたりは、もうここまでシリーズを読んでいるとマンネリを通り越して快感ですね。新幹線の移動時間に読むのに、積読していた貰い物の旅情ミステリを持って出かけました。すごく面白いというわけでもないけれど、あっという間に読み終えてしまいました。嫌いなところがないというのが、このシリーズの特徴だと思っています。

本の帯にある「アラハバキ」の神って、初め「オタク」の神様なのかと思っていました。なんと!「アキハバラ」じゃなかったのね。

「都賀留三郡史」という津軽史の真偽不明な書物が絡んだ殺人事件。「都賀留三郡史」には「東日流外三郡誌」というモデルがあるそうですが、とはいっても、問題の「都賀留三郡史」が偽史なのか否かについての議論ではありません。それを信奉するカルト教団の犯罪絡みで、東北の超古代史に関する薀蓄はいわば添え物なんでしょう。

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気分転換のため本棚の整理を始めています。整理というのはつまり廃棄なんですが。200冊ほど廃棄予定。わりと新しい本はB○○K○FFで30冊ほど売って700円ほどになりましたが、それでつい一冊買ってしまいました。明日も売りに行こうと思っていますが、また何か買ってしまうんでしょうね。買わないという自信がないです。