壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

秋葉原先留交番ゆうれい付き  西條 奈加

秋葉原先留交番ゆうれい付き  西條 奈加

角川文庫  Kindle Unlimited

読み放題になっている西條奈加さんの作品を見つけました。

現代のユーモア小説です。秋葉原の交番(駐在所)の警官二人はまるで漫才のコンビのようです。表紙のように一人はオタクのメガネトド,もう一人は落ちこぼれのイケメン。オタクの街アキバでおきた事件を捜査するリアルな話ですが,語り手は足だけの幽霊。足だけなので意思疎通が難しいけど,イケメン警官は霊感が強くて,若い女性の足なら幽霊であろうとも見えてしまうそうです。

アニメキャラのフィギュアに群がるキモオタ達,メイドカフェの女の子,幼児の行方不明事件などを解決しながら,足だけの幽霊の「足子さん」の謎を追っていきます。たどり着くのは,現代の家族の問題でした。

一日で読めてしまう本ですが,人情たっぷりで笑わせられたり,泣かせられたりで,充分楽しめました。 おば(あ)ちゃんのラノベ