壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

世直し小町りんりん  西條奈加

世直し小町りんりん  西條奈加

講談社文庫  Kindle Unlimited

今年最後の,お口直しに最適な,痛快というより軽快なエンターテインメント時代物です。元は『朱龍哭く 弁天観音よろず始末記』という単行本が改題されて文庫本になっています。元の題のほうが分かりやすいかも。 表紙が派手で元気が出ちゃう!

 

長唄の師匠をしている長屋住まいのお蝶には,腹違いの兄,町方与力の榊安之,がいます。兄嫁の沙十(さと)は観音様,お蝶は弁天様にたとえられるほどの美人姉妹です。伝法な言葉でも人情に脆いお蝶と,おっとりした見た目よりずっと思慮深い沙十がコンビを組んで,組屋敷に持ち込まれる困りごとを解決しています。ところが,お蝶と安之の父の死に絡んだ大きな陰謀が動き始めます。美人義姉妹を取り巻く男たち(夫,上司,幼馴染,近所の坊さん,若旦那,護衛の武骨な武士など)の誰が味方なのか,敵なのか,だんだんに皆の正体が明らかになるところが読み所です。

 

西條奈加さんの5冊目です。読みやすくて面白いの(ホントは安価,無料の)ばかり読んでいます。まだ『心淋し川』にたどり着けない。

 

2022年の読書のまとめ

50冊くらい読んでいる

電子書籍がほとんど 老眼がすすんで印刷の小さい字が読みにくくなった

読書傾向:半額セールの廉価本,読み放題本が多い(笑)

印象に残った本:読む端から忘れるので特にないかな(笑)

グダグダで,まとめられない(笑) 来年もこの調子で