シリーズ第16作だそうで、もういい加減にやめようかと思いつつ、前作『異邦人』でのマリーノやローズの事が気になって、やはり読んでしまいました。事件そのものは猟奇性が少し減り、捜査陣の人間関係に重点が置かれるようになりました。マリーノもルーシーも大人しく?なって、チーム・スカーペッタはなんとか健在です。
登場人物の人間関係の経緯については作品の中で多少解説されていますが、シリーズ物はやはり順序通り読まないと理解しがたい部分があります。本の帯には「ここから読んでも楽しめる・・」なんてかいてありますが、ちょっと難しいのではないでしょうか。だから、しょうがない、もう少しこのシリーズは追っかけます。パトリシア・コーンウェルといえば訳は相原真理子さんと決っていたので、それがとても残念ですけれど・・。