壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

クール・キャンデー 若竹七海

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クール・キャンデー 若竹七海
祥伝社文庫 2000年 381円

若竹さんの葉崎シリーズ第三作は、小粒でピリリと辛い中篇でした。「古書店アゼリアの死体」と同じ年に刊行されていて、「ヴィラ・マグノリア」の住人(鬼頭と中里)がちょっと登場します。そしてヒロイン(語り手)は中学二年生の女の子、渚です。今のところ、シリーズ最年少ですね。渚という名前の由来には爆笑。猫島に関係があるんです。

誕生日と夏休みの前日、ストーカーに襲われて重態だった兄嫁が病院で亡くなり、ストーカー本人も変死しました。警察は兄良輔をストーカー殺しの容疑者としてマークしています。兄の容疑を晴らすべく、渚は行動を開始します。

親友とのバカ話とか、幼馴染の男の子との関係とか、かわいい中学生のさわやか青春ミステリーだと思ったら、最後の最後で、エェ~・・・・やっぱり若竹さんでした。