壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

みちくさ道中  木内昇

みちくさ道中  木内昇

集英社文庫  電子書籍

初のエッセイ集だそうです。身辺雑記の中にも自分の生き方、小説に対する姿勢などが盛り込まれていて、一本筋の通った人柄が感じられました。若い時は超体育系だったとか、どちらかというとオトコマエな感じで、子供のころ読んでいた本も、井上靖山本周五郎だそうです。〈心に「おっさん」を飼っていた〉とありました。

そういえば、私が今まで読んだ作品(『茗荷谷の猫』『占』『よこまち余話』『化物蝋燭』など)はどれも少し不思議系の連作短編で、木内さんの本筋の時代小説を読んでいないことに気が付きました。さあ、何から読もうか。