壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

スター・レッド  萩尾望都

スター・レッド  萩尾望都

小学館文庫

火星ダーク・バラード』で、火星生まれの超能力を持った少女という設定で思い出した、萩尾望都の『スター・レッド』です。書かれたのは1980年頃だけれど、この文庫本が出版されたのが1995年ですから、たぶん娘が買ったのではないかと思うのですが、よく覚えていません。あらすじさえ思い出せないので、とりあえず文庫本を読んでみました。

字が小さくて、全く読めない! 数ページ読んでギブアップして、Kindle版を買ってしまいました。それでも専用端末では小さくて読めないので、24インチのPCのモニターで読みました。面白かったけれど、目が廻って、ああ疲れた。

火星に取り残された移民の五代目の子孫である火星人の女の子セイは、出自を隠して地球で生きのびたが、ある時火星に戻るチャンスを得た。自分でもコントロールできないほどの強い超能力をもつセイは、火星に住む地球人に追われ、さらに古い種族の異星人に危険視されて、行き場を失っていく・・・

10代のころに読みたかったストーリーだなあ、と思いました。私が読んだのはアラフォーのころだから、面白いけれど、それほど感動はしませんでした。『火星ダーク・バラード』のアデリーンと『スター・レッド』のセイをじっくり比較してみるとか、ここに書くことを考えていたのですが、面倒になってやめました。漫画を再読できそうにない。

漫画を読むのは昔から苦手です。字はあちこちに飛んでいて、絵もじっくり見ないとストーリーが理解できないし、コマ割が複雑でなくても読む順序が分からないので、目が廻ってしまいます。乱視の私にとっては、字が一直線に並んでいる小説のほうが、ずっと読みやすいのです。登場人物の顔を区別できないというのも一因かもしれません。漫画が原作の、アニメ・映画・ドラマというのはそんなに苦手じゃないのに、なぜストーリー漫画だとよみにくのかなあ。

歳をとるといっそう理解力が低下するので、いまや四コマ漫画くらいしか、わからないかも。