壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

焦茶色のパステル 他二冊

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焦茶色のパステ
岡嶋二人
講談社文庫 630円

岡嶋二人の作品をはじめて読みました。移動時間の二時間時間を潰すために、本屋でつい買ってしまったのです。「本は極力買わないで図書館で借りる・これ以上本が増えないようになるべくBOOK OFFで売る」方針なので、読んだらすぐ売ってしまいました。
サラブレッドの毛色の遺伝はとてもよくわかっっているのですね。白い体毛はアルビノではなく、優性遺伝するそうです。推理小説を読んだのは久しぶりです。

岡嶋二人という名前を聞いたことはあったけど、読むチャンスが今までありませんでした。コンビを解散したというニュースをかすかに思い出し、もう新しい作品は出ないわけだから、安心して、はまって「なんでも屋大蔵でございます」もイッキ読みしてしまいました。

さらに「クラインの壷」を図書館で借りてきたのですが、 なんと「クラインの壷」は読んだことがある気がするのです。エッシャーの表紙につられて読んだのか?でもストーリーを最後まで覚えていませんでした。こういう場合は、読んでいる間、ところどころに既視感があって、楽しくないので困ります。ストーリーはおもしろかったのですが。このごろ物忘れがひどく(年のせいです)、本を買わなくてよかったと、つくづく思いました。

さらに記憶をたどっていくと、どうもラジオドラマ(NHKFM青春アドベンチャー)で聞いたような気がするが定かではありません。インターネットで調べても青春アドベンチャーではありませんでした。どうにも落ち着かないので、確認のため、娘に電話すると、「NHKのドラマだよ」と即答がかえってきました。10年前のNHKジュニア・ドラマシリーズでした。納得です(忙しい時間帯だから画面はほとんど見ていなかったはずで、音声だけを覚えていたのでしょう)。

岡嶋二人コンビ解消の後、片割れの井上夢人が書いた「オルファクトグラム」を青春アドベンチャーで聞きました。原作が見つかったら読みましょう。ヒトではあまり重視されていない嗅覚の働きがテーマです。

においが記憶を呼び覚ます「失われた時を求めて」のように、本が過去の記憶を呼び覚ますこのごろです。