壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

ケンブリッジ・サーカス 柴田元幸

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柴田さんのエッセイというか、紀行文というか、ファクトとフィクションの境界が曖昧で、かつての自分の姿がいたるところに幻視のように現れ、「嘘だー」と声に出してしまった眉唾のつくり話もあり、でもポール・オースターと真面目な世間話のような対談をし、スチュアート・ダイベックと六郷で工場見学をするという、おもしろくて盛りだくさんな構成で、自筆原稿用紙のミニコピーがおまけについています。