昔(中高生の頃かな)、百科事典を拾い読みするのが大好きでした。[参照⇒]のマークを追って、何を調べていたのか忘れて、どこまでも行ってしまうのが楽しかった。今はネットであちこちを拾い読みしています。リンクをたどってどこまでも・・・・ふつうのネットサーフィンですけどね。
そんな雑学好きには、たまらない本です。Tomatoさんと桜庭さんに教えていただきました。AからZまでの26章に書かれているのは、関連性があるような、ないような事柄ばかり。でもいつの間にか前に聞いた話につながっていて、いつの間にか引き込まれています。オウィディウス「変身物語」、アイルランドの民話、オランダにまつわる薀蓄、フェルメール、チューリップ、顕微鏡、エスペラント・・・・・・・・・・・・。つながりながら、ずれていく数々の物語。
「琥珀」がすべてをつなぐキーワードかと思ったら、そういうわけでもないらしい。柴田元幸さんのあとがきによれば、平凡社の世界百科大事典の「琥珀」の項を執筆したのは澁澤龍彦だそうで、引用文になるほどと感心したり、とにかく面白くて楽しめる本でした。西洋文化に関する知識不足で、理解できなかった部分があるのが残念でしたが、それも不思議感を増大させたと考えることにします。
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目次 Antipodes 対蹠地 Berenice ベレニケ Clepsydra 水時計 Delphinium デルフィニウム Ergot 麦角 Foxglove キツネノテブクロ Ganymede ガニュメデス Helicon ヘリコーン Io イオ Jacinth ジャシンス Kipper 燻製ニシン Leyden ライデン Marigold マリゴールド Nemesis 思い上がりを罰する女神 Opium アヘン Pegasus ペガソス Quince マルメロ Ramification 派生効果 Submarine 潜水艦 Tachygraphy 速記法 Undine 水の精 Veronica ヴェロニカ Whereabouts 行方 Xerox ゼロックス Yarn ヤーン Zoetrope 回転のぞき絵 |
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で、この本はフィクションに入れるべきなのか、ノンフィクションなのか迷うところです。フィクションとファクトの狭い隙間を縫いながら語られるので、どっちとも言いがたいのですが、去年読んだ本を総括(下記↓)しているうちに、気になってきました。こういう分類の基準は自分で決めればそれでいいので、「ノンフィクションでないもの」を「フィクション」にしようと思います。「ノン・ノンフィクション=フィクション」ということにしました。(余計にわからなくなったかも)
自分の読書傾向がつかめるのではないかと、索引を作るついでに昨年読んだ200あまりの作品を分類してみました。でもジャンル分けに関しては、フィクションとノンフィクションの区別も曖昧なのに、ミステリなのか、SFなのか、一般?小説なのか、区別するのは難しいです。読む本を選ぶ時の基準は「楽しめるかどうか」と、あともう一つ重要なのは「図書館で借りられるか」ですね。
♡翻訳物が多めなのは、好きだという他に図書館で競争相手がいないためです。
♡ノンフィクションが三割というのは、考えていた以上に高い割合でした。
♡女性作家の方が多いかなとも思ったのですが。(「その他」は共著です)
♡翻訳物が多めなのは、好きだという他に図書館で競争相手がいないためです。
♡ノンフィクションが三割というのは、考えていた以上に高い割合でした。
♡女性作家の方が多いかなとも思ったのですが。(「その他」は共著です)