壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

2006-09-30から1日間の記事一覧

砂漠の船

砂漠の船 篠田節子 双葉社 2004年 1600円 両親の出稼ぎ経験をもつサラリーマンの、単身赴任を断わってまでニータウン団地という地域社会に密着した家庭生活を守りたいという願いが、妻や娘に受け入れられず、徐々に崩壊していく家庭。ホームレスの死から、地…

女たちのジハード

女たちのジハード 篠田節子 集英社 1997年 2050円 有名な本だから、読んだと思ったのですが、一部しか覚えていませんでした。確かにテレビドラマにぴったりの、読後感爽快な話でした。このところ女流作家の小説が続きます。やっぱり読みやすいのかなあと思い…

ぼんくら

ぼんくら 宮部みゆき 講談社 2000年 1800円 宮部みゆきの時代小説は、見つけると読んではいたのですが、未読のものがありました。 未読のものが見つかるのは、楽しみです。 「ぼんくら」は連載中に一部読んだだけですので、「日暮し」「あかんべえ」「孤宿の…

インタンジブル ゲーム

インタンジブル ゲーム 幸田真音 講談社 1996年 1900円 経済小説という分野らしいのですが、初めて読みました。幸田真音という名前すら知りませんでした。 最近「マネー ハッキング」と改題されて文庫から出ていました。友人に進められて読んだものですが、…

パーフェクト プラン

パーフェクト・プラン 柳原慧 宝島社 2004年 1600円 宝島の「このミステリーがすごい大賞」第二回受賞作だそうで、ミステリーとはいえ、偏食(読)で自分からは読まない本が多いのですが、友人に薦められました。「このミス大賞」応募の条件が、400枚から800…

アクアリウム

アクアリウム 篠田節子 1993年 スコラ 奥多摩の鍾乳洞地底湖に棲む知的生物(の幻想)に取り付かれた主人公(地方公務員)が、環境保護運動に巻き込まれていきます。環境保護団体の裏側も出てくるけれど、熱帯魚オタクの主人公が突然行動派になるところが不…

日本のルイセンコ論争

日本のルイセンコ論争 中村禎里 みすず書房 1997年(原著は1967年) 2200円 ルイセンコ学説の興亡 個人崇拝と生物学 メドヴェジェフ 金光不二夫訳 1971年 河出書房新社 950円 日本のルイセンコ論争を読む前に、「ルイセンコ学説の興亡」を読み返しました。著…