壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

若桜鉄道うぐいす駅 門井慶喜

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若桜鉄道うぐいす駅 門井慶喜
2012年 徳間書店 1800円

このごろ鉄道雑誌の音訳にかかわっているので、第3セクター鉄道なんていうのにも詳しくなりました。

廃線の危機を乗り越えて存続した若桜線のうぐいす駅の駅舎は、フランク・ロイド・ライトの設計と伝えられている立派なものではあるが、本当に文化財なのか、保存か取り壊しかで村中が揺れている。歴史学専攻の大学院生である主人公が村長選に巻き込まれ、・・どんでん返しもあって、軽う~く楽しめました。

ところで、非電化路線の若桜線に走るのは気動車であって、電車とは言わないのに、電車って言ってる所があります。・・なんて鉄子を気取ってみましたが、じつは、音訳で鉄道写真の説明をするときについ間違えてしまう点なんです。鉄道の素人はディーゼルだろうとSLだろうと、列車をみるとつい「電車」って言ってしまうので、読者の鉄道ファンにいつも注意されます。