壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

嘘をもうひとつだけ 東野圭吾

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嘘をもうひとつだけ 東野圭吾
講談社文庫 2003年 495円

加賀刑事シリーズ、5つの連作短編。事件関係者に練馬署の加賀刑事が聞き込みに来る。彼にはもう真犯人がわかっているらしい。細かい事実を積み重ねて、犯人の嘘をじっくりと追い詰めていく。

『嘘をもうひとつだけ』バレエ団の事務員が自宅マンションから転落
『冷たい灼熱』会社員の妻が自宅で殺され、息子が行方不明
『第二の希望』交際相手の男が自宅で死んでいた。
『狂った計算』不倫の末、夫殺しの計画が。
『友の助言』交通事故を起こしたのは加賀の友人。

犯人側から描かれているのでつい感情移入してしまい、何度もしつこく聞き込みに来る加賀刑事がウザイ(笑)。まだ人情派とはいいがたい。どちらかといえばコロンボや古畑を連想します。