うっかり本を持たずに駅まで来て、新幹線に乗る直前に売店で購入。有名なエッセイなのに初読でした。この作家の小説は、20年位前まではかなり読んでいたはず。Wikipediaで調べてみると、『輝く日の宮』以外は殆ど既読でした。ただ、他の著作に比べて小説はずいぶんと少ない。
戦後の国語教育や国語教科書への痛烈な批判、「子供に詩を作らせるな」、「読書感想文を書かせるな」、「文学づくのはよさう」、など同感です。(そういえば子供のころ、詩が、特に自由詩が苦手で、読むのも書くのも恥ずかしかったのを思い出しました。あの恥ずかしさは正しかったんだ!?)
「ローマ字よりも漢字を」ではローマ字なんか要らないという論調ですが、「完全な五十音図をおしへよう」ではワ行をローマ字を使って説明している^^。(そういえば、小学生で始めてローマ字表を知り、五十音図と重ね合わせて、五十音図は何とシステマティックなのかと感動したことを思い出しました。)
「言葉と文字と精神と」では、旧仮名づかいと新仮名づかいの実例が詳しく解説されていて、発音と表記,
意味と表記がねじれていることの原因が氷解しました。土地(とち)なのに地震(じしん)。人妻(ひとづま)なのに稲妻(いなずま)。(わけがわからないはずです。でも、今やもう、旧仮名づかいを正確に使える人はどんどん減ってきているだろうから、著者の主張も遅きに失したといわざるを得ません。)
意味と表記がねじれていることの原因が氷解しました。土地(とち)なのに地震(じしん)。人妻(ひとづま)なのに稲妻(いなずま)。(わけがわからないはずです。でも、今やもう、旧仮名づかいを正確に使える人はどんどん減ってきているだろうから、著者の主張も遅きに失したといわざるを得ません。)