春らしい暖かな日が続き、すこし元気になったんですが、相次ぐ余震のニュースを見るたびに、原発のことと震源が南下していることを思い出し、『東南海大地震』が頭をよぎります。『地震、津波に火事、原発』。心配したってしきれるものではないんですけれどね。地震や津波は天災、でも火事と原発事故は人災です。
撃墜王 P.クロステルマン
矢嶋由哉訳 朝日ソノラマ(文庫版航空戦史シリーズ) 1982年
撃墜王 P.クロステルマン
矢嶋由哉訳 朝日ソノラマ(文庫版航空戦史シリーズ) 1982年
大戦中の飛行機乗りの話はロアルド・ダールやテグジュペリなんかがあってとても面白いのですが、航空戦史というのは、めったに読まない種類の本です。音訳の関係で必要があって読み始めたのですが、これがなかなか面白んです。第二次世界大戦中にフランス空軍のパイロットだったクロステルマンは、フランス本土陥落後にイギリスで設立された自由フランス軍に参加して、ドイツ空軍と戦う。克明な日誌のような記述ですが、喜びと悲しみが率直に描かれていて、いやみがありません。
味方の爆撃機を援護して大陸からイギリスに導いていく光景は、『風の谷のナウシカ』で、城おじたちが姫様に説得されて、壊れかけた爆撃機から荷物を捨てている様子を彷彿させます。
「私を 信じて荷を捨てなさい」「なんでもしますから、お願いじゃ 早うマスクを」「姫様 笑うとる、助かるんじゃ」「急げ! 荷を捨てろ」 (宮崎さんは、この本を絶対読んでる!)
「私を 信じて荷を捨てなさい」「なんでもしますから、お願いじゃ 早うマスクを」「姫様 笑うとる、助かるんじゃ」「急げ! 荷を捨てろ」 (宮崎さんは、この本を絶対読んでる!)