朝六時に起きて、この本を開きながらテレビをつけると、シューマンのピアノ協奏曲が鳴っているではありませんか。その偶然に気をよくして読み始めました。そうか生誕二百年でしたか。「楽しき農夫」や「トロイメライ」以外、シューマンのピアノ曲にはあまりなじみがありませんでしたが、登場する曲をネットや何やかやで聴きながらだと、難解な楽曲分析や作品論もわかったような気がして(気のせいですけどね)、結構楽しめました。
高校時代、音大を目指していた語り手(里橋優)は、二学年下の天才美少年ピアニスト永嶺修人(まさと)と出会います。シューマンにのめりこむ永嶺修人、そんな彼に焦がれる語り手。ある事件がこじれて永嶺修人は、ピアニストとして致命的な怪我を負う。ところがその彼がピアニストとして復活したとのうわさが・・
音楽三昧の青春は、ちょっと耽美なBL小説風だと思っていたら、やっぱりそっちのほうに行きましたか。ミステリだとは思っていなかったので、最後のどんでん返しには素直に驚かされましたが、ちょっとひねり過ぎ。それよりも、人間にとって音楽とは何なのか? なんでこんなにのめりこみ、また音楽を失うという事態が起こるのか?という疑問がわきました。で、次の読書予定がちょうどオリヴァー・サックスの『音楽嗜好症』。翻訳されるのを何年も待っていた本なので、ことのほか嬉しい!
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読みながら聴いたシューマンの楽曲
ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
花の曲 変ニ長調 Op.19
トッカータ ハ長調 Op.7
フモレスケ 変ロ長調 Op.20
交響的練習曲 Op.13
幻想曲 ハ長調 Op.17
交響曲第3番 変ホ長調『ライン』Op.97
ピアノソナタ第3番 ヘ短調 Op.14
読みながら聴いたシューマンの楽曲
ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
花の曲 変ニ長調 Op.19
トッカータ ハ長調 Op.7
フモレスケ 変ロ長調 Op.20
交響的練習曲 Op.13
幻想曲 ハ長調 Op.17
交響曲第3番 変ホ長調『ライン』Op.97
ピアノソナタ第3番 ヘ短調 Op.14
それと・・・シューマン(地元で評判のケーキ屋さん)の「野いちごのパイ」、明日は誕生日なので買ってこよう・・・でも小さいケーキを一個だけってなかなか買いにくいんですよね~