壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

神の守り人<来訪編><帰還編>  上橋菜穂子

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神の守り人<来訪編><帰還編>  上橋菜穂子
偕成社軽装版ポッシュ 2008年 各900円

バルサは人買いの手からチキサとアスラの兄妹を助けた。ロタ王国の「タルの民」である彼らは、ロタ人からもカシャルという王家の隠密たちからも追われる身だった。アスラが持つ力は、畏ろしき神タルハマヤを呼びだすのか、異界ノユークが近づいている。ロタ王国建国の時から続く民族間の軋轢を背景に、バルサとタンダはアスラの身体だけでなく魂をも救うことができるのだろうか。

『虚空の旅人』でチャグムがサンガル王国の新王戴冠式に出かけた頃に、バルサはこんな大変な旅をしていたのですね。アスラに「人を殺すことのおぞましさを伝えなければ」というバルサの思いは、用心棒というバルサの仕事の過酷さを物語っています。魂の戻らないアスラに、「このままの方がいいんじゃないのか」というチキサの優しい気持ちを知りながらも、バルサはいいます。「目ざめなよ、アスラ。生きるほうが、つらいかもしれないけれど」。

バルサに元気をもらいました。人を守ろうとするたびにバルサの身体はずたずたに傷つきますが、心は強くやさしくなっていきます。でも用心棒という過酷な仕事はいつまでも続けられるわけじゃありません。「いつになっても、おだやかな日々に安らぐことができない闇が、そのさきには待っているんだ」と言うバルサの行く末も気になります。    


❀❀❀❀❀❀❀ RETROの庭 ❀❀❀❀❀❀
スローもロハスも縁遠く、雑草との戦いをさっさと諦めてプランター園芸をしている初心者です。たいした手間をかけなくても、季節が来れば咲く花の記録として不定期掲載。

夏の名残り
あんなに暑かった夏も終わろうとしています。いつになく厚化粧をして(笑)、しっかり身支度を整え、午前中二時間、庭の草取りをしました。汗を一リットルはかいたと思います。
★ 7月の末、一気に気温が上昇したためか、欅の木で鳴く蝉(クマゼミ)もいちだんと数を増し、庭に放置してある東洋欄(スルガラン)が満開になりました。
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★今夏の収穫です。ゴーヤ、朝顔フウセンカズラルコウソウは来年また蒔きます。栗は10個くらい集まったら栗ご飯にします。
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