壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

素数たちの孤独 パオロ・ジョルダーノ

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素数たちの孤独 パオロ・ジョルダーノ
飯田亮介訳 ハヤカワepiブックプラネット 2009年 1800円

数学に並外れた才能を持つ少年マッティアと、片足の不自由な少女アリーチェ。ふたりはそれぞれに幼い頃の心の傷を抱えたまま成長し、出会って惹かれあうようになりました。でも周囲とうまくやっていくことのできない二人は、互いの心を伝え合うすべを持たず、うまくいきません。

ストレーガ賞受賞、2008年イタリアの100万超えのベストセラーだそうです。「素数たちの孤独」という素敵(?)な題名にひかれ、幼い頃に行方不明となったマッティアの妹ミケーラの行方や、二人の恋の行く末が気になって一気に読んでしまいました。

読みやすいしテーマ設定はわからないでもないけれど、題名に期待し過ぎたせいか中味が薄い感じ。若い主人公たちにも共感できなくて、年寄り向きではなかったようです。文学賞受賞とかベストセラーって、どこの国でも同じようなものなのかしらね。