壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

くらのかみ 小野不由美

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くらのかみ 小野不由美
講談社ミステリーランド 2003年 2100円

ミステリーランドシリーズ」の二冊目は、小野不由美。(表紙は村上勉)。

のろいによって子供が育たないという山奥の旧家で、相続問題が話し合われました。それに絡んで不可解な未遂事件が起き、それを解決すべく子供たちは探偵団を結成するのですが、その中に座敷わらしが一人いるらしい。

冒頭の「四人ゲーム」(まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、順番に肩を叩きながら部屋をぐるぐる回る、四人では成立しないはずのゲーム)で、忽然と五人目が出現したけれど、みんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。

「四人ゲーム」でホラー風味を楽しめたし、田舎の屋敷や敷地内の風景は良かったけれどアリバイ崩しの本格ミステリの方は登場人物が多すぎ、時系列がゴチャゴチャしずぎで、子供にも大人にも難解です。本格風という雰囲気を出そうとしているのかもしれませんが・・・。