2009-09-02 憑神 浅田次郎 読書 憑神 浅田次郎 新潮文庫 2007年 515円 幕末のこと、貧乏御家人の次男が、苦しい時の神頼みで古い祠に手を合わせたところ、霊験あらたかなことに、なんと貧乏神、疫病神、死神が現れて、次々と取り憑かれる。どうにもならない運命に、それでも必死に生きようとする別所彦四郎の可笑しくて哀しい物語。 浅田さんの筋運びと文章の巧さに乗せられて、軽~く読んでしまいました。ほろりとするほどに共感ができるということはないけれど、気力の落ちている時にはこんな軽い本がいいです。