壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

残照 今野敏

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残照 今野敏
角川春樹事務所 2002年 857円

神南署から再び東京湾臨海署に戻った安積たちです。台場での暴走族少年たちの抗争で殺人事件があり、容疑者は黒いスカイラインGTR「黒の亡霊」を駆る少年です。その少年を追って、安積をスープラの助手席に乗せた速水の、絶叫マシンさながらのカーチェイスが始まります。

高速道路や山道を疾走する場面では、つい手に汗を握りました。少年が暴走族から足を洗うという最後の場面はありきたりなんだけれど、著者の熱い思いが伝わってきて巧いんですよ、これが・・・。安積の天敵である警視庁の相良と須田の捜査コンビも愉快です。

ドラマはまだ見ていないけれど、TBSだとお台場は舞台にできなくて残念ですね。