壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

山魔の如き嗤うもの 三津田 信三

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山魔の如き嗤うもの 三津田 信三
原書房 2008年 1900円

山深い地方の旧家、忌み山、成人参りの儀式、一家消失、金鉱、山の魔物に関する伝承、一軒家と森による二重密室、六地蔵の数え歌による見立て、連続殺人。

禍々しい道具立てと本格推理を充分に楽しみましたが、それ以上にホラー風味が効いていて怖かった~。つい引き込まれて真夜中に(つい先ほど)読み終わったので、周りの気配にびくびくしてます^^;。 怖かったので感想は短め。シリーズの他作品は昼間に読むことにしましょう。

薀蓄話は少なくメタフィクション的要素もなかったので、前作の「首無し~」よりは読みやすかったのですが、刀城言耶の二転三転する謎解きには振り回され、鬼無瀬警部の「・・頼むから、真犯人だけを教えてくれ」という弱音に同感です。でも 「はじめに」 のところ、ずるくないですか?