もう一冊ミステリが続きました。科学解説書「トンデモ仮説の世界」 を書いている竹内薫さんの別名で書かれたミステリ。「QED百人一首の呪」関連で見つけた本です。探偵役は『シュレ猫探偵団』の面々。団長?は湯川幸四郎(著者の分身?)で、これはどうもシリーズ四作目らしい。行き当たりばったりにミステリを選ぶと、たいていシリーズ物の途中だったりして落ち着きません。
NYに住む早乙女隼と緒方真紀の元に届いた不気味な封書には、和歌の血書されたタロットカードが入っていた。脅迫と思しき和歌は、どうやら「百人一首」から採られているらしい。数ヶ月にわたり五通の封書が届いた後、完全密室と化した部屋の中で彼の弟分・次郎が謎の言葉を残して死亡する。偶然にも、日本行きのフライトに乗り難を逃れた真紀だったが、彼女はそのまま忽然と姿を消してしまった―。犯人は真紀なのか?次郎が残したダイイング・メッセージの真意とは…。